株式会社雪研スノーイーターズ 研究室について
About the laboratory
研究室について
株式会社雪研スノーイーターズでは、「雪氷」の分野における現象の基礎的理解、雪氷防災に資する技術の開発を目的として、研究開発を進めています。
室長挨拶
当研究室では雪と氷に関わる現象の理解に加え、雪崩・吹雪・吹きだまり・着雪などの雪氷災害の予測と対策に関する諸課題を対象に研究を進めるべく設立されました。2020年10月には文部科学省から科学研究費補助金の申請が可能な機関として認証されました。北海道内の民間組織としては本研究室を含めて2か所を数えるのみです。
今後とも研鑽を努めてまいりますので、どうぞよろしく御協力をお願い申し上げます。
業務内容
- 雪氷に関わる研究に関する事項
- コンピュータソフトウェア研究に関わる事項
- その他特命業務
所属研究者
研究室室長 | 西村 浩一 | Website |
主任研究員 | 石井 吉之 | |
主任研究員 | 齋藤 佳彦 | |
研究員 | Isenko Evgeny(イセンコ エフゲーニー) |
発表実績
Achievement
西村 浩一
【論文】
- Sigmund, J. Dujardin, F. Comola, V. Sharma, H. Huwald, D. B. Melo, N. Hirasawa, K. Nishimura, M. Lehning, Evidence of Strong Flux Underestimation by Bulk Parametrizations During Drifting and Blowing Snow, Boundary-Layer Meteorology, 11(2), 57; https://doi.org/ 10.1007/s10546-021-00653-x, 2021.
- K. Nishimura, F. Barpi and D. Issler, Perspectives on Snow Avalanche Dynamics Research, Geosciences, 11(2), 57; https://doi.org/10.3390/geosciences11020057, 2021.
- K. Tsunematsu, F. Maeno and K. Nishimura, Application of an Inertia Dependent Flow Friction Model to Snow Avalanches: Exploration of the Model Using a Ping-Pong Ball Experiment,Geosciences, 10(11), 436; https://doi.org/10.3390/geosciences10110436, 2020.
- Komatsu and K. Nishimura, A simple snow-cover model for avalanche warning in Japan, Sola, 16, 246-251, https://doi.org/10.2151/sola.2020-041, 2020.
- M. M. Frey, J. S. Norris, I. M. Brooks, P. S. Anderson, K. Nishimura, X. Yang, A. E. Jones, M. G. Nerentorp Mastromonaco, D. H. Jones, and E. W. Wolff, First direct observation of sea salt aerosol production from blowing snow above sea ice, Atmos. Chem. Phys, 20, 2549-2578, https://doi.org/10.5194/acp-20-2549-2020, 2020.
【発表】
- “Investigation of the spatio-temporal variability of blowing snow”, IUGG’2019, Montreal, Symposium, JC08-Coupling Processes between the Atmospheric Boundary-Layer and Snow/Ice Surfaces: Observations and Modeling (IACS, IAHS, IAMAS), July, 2019.
- “Snow in motion -snow avalanche & blowing snow”, Isaac Newton Institute, Cambridge Univ., Satellite meeting of Geophysical granular & particle-laden flows, Oct. 2003.
- “Measurement and modeling of the transport of snow, sand, ice and dust particles over complex terrain”, 第22回 国際測地学地球物理学連合総会(IUGG 99)(バーミンガム、July,1999) Symposium J17-IUGG99 -Dynamics of Rotating and Stratified Fluids-
【著書】
- 雪崩 地形現象のモデリング(海底から地球外天体まで)、(遠藤徳孝、小西哲郎他編、名古屋大学出版会)、151-170、2017.
- 新版 雪氷辞典、公益社団法人 日本雪氷学会編(古今書院)、2014.
- 雪崩と風、風の事典、(朝倉書店)、2013.
【その他】
- 研究者Webサイト http://snowscience.sakura.ne.jp/
石井 吉之
【論文】
- Year-to-year changes in preferential flow development in a seasonal snowpack and their dependence on snowpack conditions、Satoru Yamaguchi, Hiroyuki Hirashima, Yoshiyuki Ishii、COLD REGIONS SCIENCE AND TECHNOLOGY 149 95-105 2018.
- Soil carbon dioxide emissions due to oxidative peat decomposition in an oil palm plantation on tropical peat、Kiwamu Ishikura, Takashi Hirano, Yosuke Okimoto, Ryuichi Hirata, Frankie Kiew, Lulie Melling, Edward Baran Aeries, Kim San Lo, Kevin Kemudang Musin, Joseph Wenceslaus Waili, Guan Xhuan Wong, Yoshiyuki Ishii、Agriculture, Ecosystems and Environment 254 202-212、2018.
- Rain-on-snowに伴う融雪災害の研究動向、石井吉之, 平島寛行, 山口悟、日本水文科学会誌 47(2) 119-126、2017.
- Groundwater in peatland、Yoshiyuki Ishii, Ken Koizumi, Hiroshi Fukami, Koichi Yamamoto, Hidenori Takahashi, Suwido H. Limin, Kitso Kusin, Aswin Usup, Gatot E. Susilo、Tropical Peatland Ecosystems 265-279、2015.
- Application of a multi-dimensional water transport model to reproduce the temporal change of runoff amount、Hirashima,H, Yamaguchi,S, Ishii,Y、Proceedings of the 2013 International Snow Sciense Workshop, Banff, Canada 541-546、2014.
【発表】
- ROSイベントに関する雪氷水文学的研究の概観と見通し、雪氷研究大会、SP02「Rain-on-snow:積雪時の降雨と災害」 2016.
- 災害としての雪、資源としての雪、日本分析化学会北海道支部 第51回氷雪セミナー、2016.
- 降雨と融雪が重なって生じる融雪出水、日本水文科学会学術大会シンポジウム「雪氷寒冷圏における最近の水文研究」、2011.
【著作】
- 雪と氷の疑問60 「雪は食べてもいいですか?」、成山堂書店、2016.
- 『北海道の気象と農業』<日本農業気象学会北海道支部>、北海道新聞社、2012.
- 『積雪寒冷地の水文・水資源』<橘治国>、信山社サイテック、1998.
齋藤 佳彦
【論文】
- 陸屋根建築物における雪庇形成時の風速特性に関する実験的研究、Experimental Study on Relationship between Wind Speed Characteristics and Snow Cornice Formation on Flat Roofs ID 120006891296、千葉隆弘 イセンコ エフゲニー 西田浩平 齋藤佳彦 大槻政哉、北海道科学大学研究紀要 = Bulletin of Hokkaido University of Science (48) 73 – 80、2020.
- 吹きだめ柵と吹き止め柵を併設した際の雪丘形状と吹きだめ柵の捕捉率、Observation of snowdrifts around the two different types of tandem row snow fences ID 40022196901、永田泰浩 竹内政夫 金田安弘 齋藤佳彦 大槻政哉 根本征樹 荒川逸人 丹治和博 大風翼 大宮哲、寒地技術論文・報告集 寒地技術シンポジウム 35 155 – 158、2019. 北海道開発技術センター
- 陸屋根建築物における雪庇の形成メカニズムに関する基礎的研究、Foundational Experiment for Generating Mechanism of Snow Cornice on Flat Roofs ID 40022196809、千葉隆弘 エフゲニー イセンコ 西田浩平 齋藤佳彦 大槻政哉、寒地技術論文・報告集 寒地技術シンポジウム 35 31 – 35、2019. 北海道開発技術センター
- 20051 積雪後の降雨に配慮した屋根雪荷重の評価に関する研究 (その4 実大屋外実験結果の考察とまとめ)(雪荷重・耐雪設計(1),構造I,学術講演会・建築デザイン発表会)、20051 Evaluation of Roof Snow Load Considering Rain-on-snow Surcharge Part 4 Result and discussion of the full scale outdoor experiments ID 110010005482、大槻政哉 堤拓哉 上石勲 中村一樹 安達聖 喜々津仁密 奥田泰雄 岩田善裕 齋藤佳彦 高橋徹、屋根雪荷重 降雨 降水量 実大屋外実験、構造I (2015) 101 – 102、2015. 日本建築学会
- MPS法による雪崩シミュレーションの試み、Numerical simulation of snow avalanches by MPS method ID 10019366094、齋藤佳彦 植松孝彦 大槻政哉、日本雪工学会誌 : journal of snow engineering 22 (4) 23 – 24、2006.
【発表】
- 低気圧性降雪による表層雪崩危険度予測システムの改良、中村一樹 西田浩平 齋藤佳彦、雪氷研究大会2021(千葉)、2021.
- スキー場を対象とした面的風況分布・吹きだまり分布の推定と一冬期にわたる観測、田邊章洋 伊藤陽一 山口悟 齋藤佳彦 イセンコ・エフゲーニー 西村浩一、雪氷研究大会2021(千葉)、2021.
- 雪庇・着雪現象を考慮した吹雪数値シミュレーションの検討 -その3,建築物雪庇形成の予測に関する吹雪シミュレーションの適用性について-、イセンコ エフゲーニー 三浦里菜 齋藤佳彦 西村浩一 大槻政哉 千葉隆弘 西田浩平、雪氷研究大会2020(オンライン)、2020.
Isenko Evgeny(イセンコ エフゲーニー)
【論文】
- 雪庇・着雪現象を考慮した吹雪数値シミュレーションの検討 -その3,建築物雪庇形成の予測に関する吹雪シミュレーションの適用性について-、A Study of Numerical Snowdrift Simulation in Consideration of Snow Cornice and Snow Accretion. – Part 3, About Applicability of Snowdrift Numerical Simulation on Prediction of Snow Cornices on Buildings – ID 130007949707、イセンコ エフゲーニー 三浦里菜 齋藤佳彦 西村浩一 大槻政哉 千葉隆弘 西田浩平、雪氷研究大会講演要旨集 2020 124 – 124、2020.、公益社団法人 日本雪氷学会/日本雪工学会
- 陸屋根建築物における雪庇形成時の風速特性に関する実験的研究、Experimental Study on Relationship between Wind Speed Characteristics and Snow Cornice Formation on Flat Roofs ID 120006891296、千葉隆弘 イセンコ エフゲニー 西田浩平 齋藤佳彦 大槻政哉、北海道科学大学研究紀要 = Bulletin of Hokkaido University of Science (48) 73 – 80、2020.
- 陸屋根建築物における雪庇の形成メカニズムに関する基礎的研究、Foundational Experiment for Generating Mechanism of Snow Cornice on Flat Roofs ID 40022196809、千葉隆弘 エフゲニー イセンコ 西田浩平 齋藤佳彦 大槻政哉、寒地技術論文・報告集 寒地技術シンポジウム 35 31 – 35、2019. 北海道開発技術センター
- CFDを用いた屋根雪危険度判定システムの構築(その1)、大槻 政哉,持田 灯,富永 禎秀,堤 拓哉,齋藤 佳彦,イセンコ エフゲーニー,苫米地 司 雪氷研究大会講演要旨集 2013 (0), 112-、2013
【発表】
- スキー場を対象とした面的風況分布・吹きだまり分布の推定と一冬期にわたる観測、田邊章洋 伊藤陽一 山口悟 齋藤佳彦 イセンコ・エフゲーニー 西村浩一、雪氷研究大会2021(千葉)、2021.
- 雪庇・着雪現象を考慮した吹雪数値シミュレーションの検討 -その3,建築物雪庇形成の予測に関する吹雪シミュレーションの適用性について-、イセンコ エフゲーニー 三浦里菜 齋藤佳彦 西村浩一 大槻政哉 千葉隆弘 西田浩平、雪氷研究大会2020(オンライン)、2020.
研究活動に係る不正防止の取り組み
株式会社雪研スノーイーターズ研究室の研究活動に係る不正防止の取り組みについて、以下のとおり掲示します。
研究室における不正防止対策の基本方針および不正防止計画
株式会社雪研スノーイーターズは、研究室における科学研究費に係る不正防止対策の基本方針を制定し、不正防止計画を立案し実施しています。
研究室における科学研究費助成事業の研究実施
株式会社雪研スノーイーターズは、研究室における科学研究費助成事業の研究実施に関する規程を制定しています。
競争的資金等の適正管理
株式会社雪研スノーイーターズは、「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」(平成年2月15日文部科学大臣決定、平成 26年2月18日改正に基づき、規定を策定し、競争的資金等の不正使用を防止します。
研究活動における不正行為の防止および不正行為への対応
株式会社雪研スノーイーターズは、「研究活動における不正行為への対応等におけるガイドライン」(平成26年8月26日文部科学大臣決定)を踏まえ、研究活動の不正防止に関する規程を制定しています。
競争的資金等の間接経費の取扱いに関する規程
株式会社雪研スノーイーターズは、「競争的資金の間接経費の執行に係る共通指針」(競争的資金に関する関係府省連絡会申し合わせ、令和元年7月18日改正)を踏まえ、競合的資金に関する間接経費の取扱に関する規程を制定しています。
株式会社雪研スノーイーターズにおける取引業者への対応に関する取扱要領
株式会社雪研スノーイーターズは、科学研究費(科研費)を利用して発注する物品の購入やその他の取引について、適正な履行を確保するため、取引業者が不正取引や贈賄等を行った場合の措置及びその手続に関する規程を制定しています。
相談及び告発等の受付窓口について
株式会社雪研スノーイーターズでは、研究活動における不正行為、及び、競争的資金等の不正に関する相談及び告発等の相談・受付窓口を、以下のとおり設置しています。
受付窓口 | 総務部 |
住所 | 〒060-0062 札幌市中央区南2条西7丁目5-6 第3サントービル8階 |
電話番号 | 011-272-3540 |
ファックス | 011-272-3550 |
電子メール |
研究課題
Research Subject
科学研究費助成事業 採択実績
年度 | 研究課題名(事業名) | 研究代表者 | 当所研究分担者 |
2021 | 積雪構造の時空間的変動を考慮した雪崩の動的ハザードマップの構築(基盤研究(A)) | 山口 悟 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 主任研究員 (70425510) | 1名(西村 浩一) |
2022 | スラブの構造と力学的特性の解明およびMPMによる雪崩の汎用モデルの構築(基盤研究(C)) | 西村 浩一 株式会社雪研スノーイーターズ(研究室), 研究室室長 (10180639) | 1名(齋藤 佳彦) |
自主研究
年度 | 研究課題名 |
2021 | 着雪・雪庇モデルの開発 |